明治22年創業 木のプロフェッショナル 森と都市をつなぐ 8mスパンで軽やかな木造 |木のある暮らしコラム|後藤木材株式会社

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森と都市をつなぐ 8mスパンで軽やかな木造

ここは都市のしごと(物流)と、森林のしごとの合流地点

名古屋市千種区。見上げればビル、辺りは大道路の都市部に、木材を現した「自動車車庫兼事務所」が2022年に誕生しました。
1階が自動車車庫、2階が事務所スペースの2階建て。
施主である 伊藤倉庫株式会社 は、地域でしごと(物流)をする企業として、森林の循環に寄与し、活力ある地域のしごとに貢献したいと、“木造”を選択されました。

設計は 伊藤倉庫一級建築士事務所 、木の力強さと軽やかな鉄のハイブリッド構造を採用し、温もりを生かした空間づくりが成されました。

 

 
木造にすれば、地球環境に優しいこと

持続可能な資源 木材

木材は、再使用や再利用できるのはもちろんですが、さらに、森林から再生産することができる資源です。
適切な量だけ使うこと、伐ったら植えて育てること。これを繰り返すことで使い続けることができます。
また、木材は、一度使用した後も再利用して、繰り返し使うことにより、環境への負荷を一層少なくすることができます。最終的には、分解されることから、土に返すこともできます。
木材生産・利用の流れ

地球温暖化の防止にも役立つ

木材を使うことは、二酸化炭素の貯蔵、排出抑制を通じて、大気中にある二酸化炭素の濃度が上昇するのを抑えます。
また、木材は、鉄やアルミニウムと比べ、製造や加工に必要なエネルギーがとても少なくてすみます。

ゼロカーボンアクション30 (環境省)

木造建築は”燃えやすい”、”弱い”と思われる方が多いかもしれませんが、最近は、火に強い木材を使ったビルが、街中に建てられています。
2021年10月1日には、都市の木造化を推進するための法律(脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律)が施行され、木材利用促進の対象が公共建築物から建築物一般に拡大されました。
こうした法改正や、カーボンニュートラルへの取り組みが追い風となり、都市の木造建築は益々、増えていくでしょう。

参考・出典:
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/con_2_3.html (林野庁 林政部木材利用課)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/zc-action30/ (環境省 ゼロカーボンアクション30)